PROPS第4回レビュー

いやはや。

ついに建築・不動産のイベントに登壇者として参加させていただくまでになったよ。
人生どうなるかわからないものだねぇ…。10年後には何をやっているんだろう?

まずは経緯から話そうか。

僕自身が引っ越しの際に困った経験、
最初の一人暮らしでは近くにコンビニがない、
結婚してからは近くにスーパーがない、
子供生まれてからは保育園どうしようか?
そういうのを解決しようとして作ったサンゼロ賃貸の、
周辺環境スコアという指標が面白いレーティング方法だということで、
今回の登壇のお話をいただいて快諾したということ。

でもサンゼロ賃貸は「面白い」と言われていたものの、
なかなかその面白さが伝わらなかった。
そこでプロモーションとして作った周辺環境スカウターがヒットして、
今回のイベントでも実演してみましょうという話になったわけ。

周辺環境スカウターの面白さで呼んでいただいたわけではなく、
レーティングの仕組みそのものに注目していただいたことは、
大変感謝しております。

毎度のことながらの長い前置きはこれくらいにして、本題。
今回のイベントのレビューをしてみる。
ただ一点だけ、自分のことで精一杯だったので、
全体を俯瞰する余裕がなかったので、
内容が自分のことに少し偏ってしまっていると思うので、
その辺りを鑑みていただければと…。

PROPS

今回のテーマは「マーケティング・レイティング」、
副題として「プロに聞く”よい”建物が、真っ当に取引されるしくみ」。
僕だけが建築でも不動産でもない業界からの登壇なので、
一般ユーザーに近い視点での話ができればなと考えていて、
話題の中心は建物の評価方法についての話に行くのかなと予想していた。

ただ、始まってからは、少し予想と違った方向へ議論は進んでいく。
最初は消費者ごとの事情により物件の価値は変わるという話をするのは
自分だけじゃないかなと考えていた。

周辺環境スコアについては点数が高いものが良いわけではなく、
自分に必要なものを取捨選択して、より満足できる立地を探すためのもので、
同じスコアでも人によって価値が違うので、
消費者ももっと自分に必要なものをよく考える必要があると思っていた。

ところがURやリノベーションなどにおいても、
築浅であることを必須にしなければ、選択の幅は広がり、
個々のニーズによって色んな選び方があるという話になっていく。

共通の認識としては、消費者の状況や嗜好により、
いろいろな評価基準があって、それぞれに満足できる物件は違ってくる。
その多様性をどうやって伝えていくか、
消費者側としてはどうやって理解していくかということだ。

不動産鑑定、リノベーション、UR、ITと違った方法を採っているだけで、
自分が考えていたことと、他の登壇者のみなさんが考えていたゴールは
同じところにあるのかなと感じた。

ではどのように実現していくかということだ。

消費者が自分に必要な周辺環境を掘り下げて考えることはできても、
不動産取引や建物の評価を勉強することは難しいと思う。
それならば信頼できるプロに任せて取引を安心なものにし、
その中にホームインスペクションも入ってくるというのが良いと思う。

インターネットの利用者も増え、リテラシーも高まってきた今、
「○○不動産」という屋号ではなくて、
そろそろ個人名で勝負をする人達が出てくるべきだと思う。

現在はレインズの仕組みがあり、
どの仲介業者に行っても同じ物件が出てくるので、
仲介業者間の競争を少なくしてしまっている。

そのため、消費者側としては、
「どこの不動産屋に行っても同じ」と思ってしまい、
それが「利益が高い物件」から勧める仲介業者を生むことになっていて、
売り手優位の構造になっている。

いわゆる「情報の非対称性」っていうやつだ。

これを解決するには、買主のためにはたらく「バイヤーズエージェント」と
呼ばれる仲介業者の中の担当者や個人が出てきて、
それを同業他社との差別化として情報公開を行っていくべきだと思う。

個人名を出してコンシェルジュ的な活動がされていくと、
消費者が仲介業者の中の個人を選定するようになる。
その過程で様々な情報に触れるようになり、
それが「情報の非対称性」の解決に向かってのではないか。

そして消費者の持つ情報量も増えることになり、
物件の選び方も多様化され、、リノベーションやURなど、
古い物件の価値も高まってくるだろう。

今回登壇された方々は、不動産鑑定やUR、リノベーションなど、
それぞれの立場から「”よい”建物が、真っ当に取引されるしくみ」を
目指している。

僕はインターネットでバイヤーズエージェントの仲介サービスを作ることで、
「”よい”建物が、真っ当に取引されるしくみ」を目指して行きたいと、
本気で考えている。

最後に大事なことを忘れていた。

第5回の「建築・不動産と情報技術」プロジェクトの見える化と合意形成

が3月31日(日)に開催されるので、是非みなさんご参加ください!