ドーピングのニュースが話題になっていますが…


陸上競技での大量ドーピング疑惑がニュースになっております。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150803-00000002-mai-spo

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「ドーピング」と聞くと、
ベン・ジョンソンを思い出す人が多いかと思うけど、
今回の件は筋肉増強剤の話ではなさそうな気がしている。

中長距離選手が調査対象になっていることと、
『「ドーピングの疑いが強い、または通常(の値)ではない」』
との記載から、おそらくヘマトクリット値の調査などかなぁと予想。

実は自転車ロードレースや、中長距離選手の選手の方が、
ドーピングでのパフォーマンスの向上は大きかったりする。

ヘマトクリット値が高いと、赤血球が多く、
ヘモグロビンも多いということで、
体内の酸素運搬能力が高くなる。

酸素の摂取量が同じなら、
酸素運搬能力が高い方が、
持久的な運動のパフォーマンスは上がる。

そのため、自転車ロードレースでは、
エリスロポエチンの使用が横行していたわけだ。

ただ、検査の進歩と同時に、
不正の技術も進歩して、検査で見つけるのが困難になる。

そこで、通常の範囲以上のヘマトクリット値が出た場合、
疑わしい、という理由でレースから除外されたりする。
(この辺りの経緯はシークレットレースに詳しく書かれている)

ドーピングが横行した自転車ロードレースでは、
現在はバイオロジカルパスポートと呼ばれる方法を利用し、
定期的に血液検査の結果を提出することで、
ヘマトクリット値の急増、急減があった場合、
それをドーピングとみなすような手法を取っている。

だけども、合法的にヘマトクリット値を増やす方法もある。
それが高地トレーニングや、低酸素室でのトレーニングだ。
酸素濃度の薄い場所にいると、体がそれに順応しようとして、
赤血球を多く作るようになる。

その結果、ヘマトクリット値が上がり、
それが通常の環境に戻っても2~3週間持続するので、
その状態でレースに出る、という手法だ。

元々陸上競技の中距離選手で一流になる選手は、
ヘマトクリット値が高い体質であることが多いだろうし、
そういう選手が高地トレーニングをしていると、
「通常でない値」というのが検知される可能性はあるだろう。

ただ、ランス・アームストロングのスキャンダル以来、
性善説ではダメなんだな、と思っているので、
ドーピングが横行している可能性もあるんだろうなと。