紹介したくなるお店の話

先日、知人との食事で予約してもらったお店。
指定された場所は、駅から離れてどんどん真っ暗な住宅街に入っていった先。
地図間違ってないかな?と不安になったところにポツンと凝った内装の店。

何一つ飲む、食べる前から、
ああ、僕この店また使うな、と。

ローストビーフ
※写真はイメージです(誤解生むといけないのでどこの店の料理でもありません)。

極端なことを言うと、味やサービスに関係なく、
お店にたどり着くまでの「えっ?」と思うような体験だけで、
僕はその一日を楽しいと思ってるんだろうなと。
(そのお店は料理やサービスもとても素晴らしかったけど)

…そんな話を人としていた時、
良い意味での、想像との乖離が大きい体験が、
大事なんじゃないか?という結論に至る。
確かに場所分かりにくいお店とか大好きだよねと。


前職で立ち上げたサービスが、
グルメブログを集めたサービスだったので、
よく、いいお店ない?的な相談を受けることがある。

無難に評判の良いお店を紹介することもできるのだけど、
それだと何か面白くないな、と思っていた理由も、
「想像通り」と感じてもらうより、
「驚いた」とか「すごかった」と感じてもらえた方が嬉しいから。

…そういったチョイスは滅多にできないので、
大抵無難なチョイスをしてしまうけど…。

無難なところを守りのお店とすれば、
ちょっと攻めたお店の選び方もできるわけで、
この辺りのさじ加減が難しいし、
選ぶ方としても楽しさがあるので、
お店選びの相談を受けるのは嫌いじゃなかったりする。


…なぜこんなことを書いたかというと、
先日知人からランチ会のお店の相談を受け、
それなりの看板がある無難なお店を守りのチョイスとして、
「ここだったら誰も文句を言わないと思うよ」と紹介したのだが…

「文句を言わない」というのは、看板があるお店なので、
好みに合わなくても幹事に文句を言いにくいな、
という意図だったのだけど…

味やサービスに「文句を言わない」と思われてしまったようで、
期待値が上がってしまったみたい。

紹介した幹事本人から「そこまで言うほどでも無かった」と、
言われてしまった。

ああ、これは悪い意味での、
想像との乖離が大きい体験になってしまったのかなと。

…日々勉強ですね。
ゴメン、あとタイトルちょっと釣りっぽかったね。