肩甲骨と骨盤の連動について

ランニングフォームについてよく聞かれる話。
肩甲骨と骨盤の連動について。

一応エクスキューズしておくと、
僕はトレーニングの専門家ではないので間違ったことを言っているかもしれない。
あくまで「僕はこう考えた」という話なので、
そういう考え方もあるね、くらいの感じで読んでいただければ。

言葉で簡単に説明するのがとても難しいテーマで、
一言で「肩甲骨を絞る」と言ってもなかなか伝わらない。

そこで自分の左腕のサンプルから。
本当はトップアスリートの方が良いんだけど、
普通の人でもこれくらい、ということと、
自由に使っても誰も文句を言わない写真ということで…。

肩甲骨と骨盤の連動

よく肩甲骨や骨盤を動かすと言うと、
肘を体の中心線上からやや斜め後ろに真っ直ぐ引く、
というイメージを持つと思う。
真っ直ぐ腕を引く動きに少し横の動きを足すイメージだ。
僕自身もそう思っていたのだけれど…

走りながら自分の動作をよく検証すると、
そんな動きはしていなかった。

3枚目~5枚目が肘を一番後ろに引いているところだが、
そのポイントでは、肘は体に巻きつくように、
背骨の方に向かって肘を動かしている。

肩をやや後ろに引きながら、肩甲骨を背骨に寄せていく動きだ。
この反動で骨盤が前に動いている。
Tシャツのシワを見ると肩甲骨と骨盤のねじれが分かりやすい。

左足の振出し開始位置を前に持ってくることで、
歩幅を稼ぐイメージだ。

この広背筋を使って肩甲骨を背骨に向かって寄せていく動きができると、
肘を引いたタイミングで腰が前に押し出されるような感覚を得られる。
これが肩甲骨と骨盤の連動というやつで、
地面を強く蹴ることなくストライドを伸ばすことが可能になる。

この仕組みをわかってトップアスリートのランニングフォームを観て欲しい。
どんな腕の振り方をしていても、肘を一番後ろに引くタイミングで、
必ず肘が外側ではなく、内側に動いているはずだ。
日本選手権の10000mの動画で確認できる。

誰一人例外がいないのがわかると思う。

ただ、肩甲骨と骨盤を上手く連動させるには、
肩甲骨の可動域が狭くなっていると不可能だ。
その場合は肩甲骨の可動域を広げるトレーニングが必要になる。
(僕も右腕はできないので可動域を広げるトレーニング中)

…上手く伝わったかなぁ…。