フォアフットとかミッドフットとか気にするのはやめた方がいい

BORN TO RUNや陸王の影響で…
ランニングフォームについて話を聞くと大半が接地の話。
…そんなこと気にする前にやるべきことがたくさんあるぞ!


いろいろ諸説あるんですが、
ここは僕らしく理詰めとエビデンスを用いて説明しようかと。

いろいろ調べていると面白いデータがあった。
数年前の全米選手権の5000m、10000m出場選手の接地の瞬間の写真をよく見て欲しい。

記事中には「踵接地はかなり少数派に見えます」と書かれているけど、
前か、後ろか、の2つに分けると、後ろ側から接地している選手は多い。

つまり、このレベルで走るために、
フォアフットであることは必須でない。

以前書いた肩甲骨と骨盤の連動の話の方は、
全選手に共通することなので、どっちが大事かよくわかると思う。

…で、もう一つ共通することは、
全員足の内側でなく外側から接地していること。
4スタンス理論というものもあるけれど、
実際は全員外側から。

肩甲骨と骨盤の連動を使って走ると、
足跡は体の中心の下に一直線上になる。

真っ直ぐ立っている位置より体の中心に向かって
足を出しているわけだから、
外側から接地するのは納得だよね。

…とはいえ、フォアフット派も擁護してみよう。
日本を代表するランナー、大迫選手のスロー動画。

見事なフォアフット走法だ。
大迫選手の特徴は、重心が高く、
接地する時の膝の角度が浅い。

トップアスリートは共通して重心が高いけれど、
その中でも際立っている。

振り出した足を自然に戻しても、
地面につかない高さで走っているからこそ、
自然な足の動きのままフォアフットになる。

これが究極の理想のランニングフォームだということは、
フォアフット派と同じ意見。
これできるなら僕もやりたい。

ただ、普通の人には真似できない。
重心が低いままフォアフットで走ろうとすると、
足首を開いて無理に足の前側で接地することになるので、
足が詰まっているような動きで不自然だ。

あと、一点誤解が多いのは、
フォアフットは踵を地面につかないと思われていること。
実は最後に踵も接地している。

先に前側がついた後に踵を接地して、
足全体で地面を押すのはどこから接地しても変わらない。


ちなみに僕の接地はこんな感じで踵からだけど、
極端に踵から、というより、地面に対しての角度は浅目。

接地

接地時間を短くするには極端に前、極端に後ろではなく、
地面に対しての角度は浅目の方がいいはずだけど、
足首を曲げすぎないくらいの意識でいいと思う。

一緒に走ったことある人ならわかると思うけど、
僕はどちらかというと腰高でストライドは広めな方だけど、
トップアスリートに比べるとまだまだ重心が低い。

接地を意識するより、上半身の正しい使い方と、
重心を高く保つことを考えた方がいいと思う。
その結果、接地が変わってくるかもしれない、
くらいでいいんじゃないかと。

…自分のフォーム確認すると、
重心の前で接地しているのがわかるなぁ…。
重心の真下に接地できるよう、改善していこうかと。